■2016年 第19週(5月15日現在)のレジオネラ症感染者数
国立感染症研究所の感染症発生動向調査週報(IDWR速報データ)
第16週の速報によると379名の感染者が報告されました。(グラフ@参照)
昨年(2015年)の同週は374名で、1.3%増えています。
ここ1か月くらい、報告数が少ない週が続いていましたが、今週は急激に増えました。今年に入っての1週間の報告としては最多となります。
(グラフD参照)
レジオネラ症は感染してから発症まで2〜10日程と言われています。
ゴールデンウィーク中に多くの人が各所施設を利用したことが影響しているのかも知れません。(あくまでも私感ではありますが・・・)
これからさらに暑くなるにつれて、報告数が上がっていくことが予測されます。
今のうちに、普段は目に留めないような所にも目を向けて、利用者が安心して頂ける施設にしましょう。
適切な衛生管理を継続して行っていれば、何も怖がることはありません。
ただ、これまで行っている管理の方法・手順等が、客観的な目線で適切であるかを確認することも大事です。
見た目はきれいでも、様々な菌が生存していることもあります。単なる清掃だけでなく、滅菌・消毒という菌対策も是非、実施して下さい。
また、日々の清掃・消毒・点検等の後には、その内容(箇所・時刻・数値など)を管理表などの書面に必ず残すようにしましょう。
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営業者及び管理者の衛生管理に対する意識が高いか低いかで、施設の衛生管理状況は大きく変わります。
地域や団体、行政機関などが主催するレジオネラ対策等の講習会がある場合には積極的に参加して、最新の情報や知識を身につけ、日常の衛生管理を向上させましょう。
また、日常衛生管理が適切に行われていることを確認するために、
レジオネラの検査も行いましょう。
なお、衛生管理を行う上で、薬剤や機械に頼りすぎないことも大事です。
どんなに良い薬剤や機械を使っていても、管理する人がその使用方法・メンテナンス方法等を正しく理解していなければ、意味がありません。
管理の知識を向上させましょう。最終確認は人の目・手で行いましょう。
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厚生労働省は、平成27年3月31日付けで
「循環式浴槽におけるレジオネラ症防止対策マニュアル」について、厚生労働科学研究で最新の知見等が得られていること等を踏まえ、本マニュアルを改正するとの通知を出しました。
また、これまでのマニュアルとの比較一覧も作成されています。→
ここをクリック
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■報告数が多い都道府県■
@神奈川県・・・・35名 (−5)
A東京都・・・・・33名 (+2)
B大阪府・・・・・25名 (+3)
C愛知県・・・・・21名 (−2)
D埼玉県・・・・・20名 (+1)
E兵庫県・・・・・18名 (+4)
F千葉県・・・・・17名 (+2)
G岡山県・・・・・11名 (+3)
G福岡県・・・・・11名 (−7)
I熊本県・・・・・10名 (+6)
I群馬県・・・・・10名 (+2)
I北海道・・・・・10名 ( 0)
I茨城県・・・・・10名 (−3)
I新潟県・・・・・10名 (−3)
※( )内の数字は前年同週との比較
人口の多い地区における報告が比較的多い傾向にあります。
(注)感染地と報告された都道府県とは必ずしも一致するものではありません。
このページのグラフは、国立感染症研究所(NIID)が公表する感染症発生動向調査週報(IDWR)のデータに基づき、協会が作成したものです。
※それぞれのグラフをクリックすると大きなグラフがご覧になれます。
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@ 年度別レジオネラ症例数
(1999年以降) |
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A レジオネラ症報告数・月毎累計
(過去8年間) |
B 月別レジオネラ症報告数
(過去8年間) |
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C レジオネラ症報告数・週毎累計
(過去8年間) |
D 週毎レジオネラ症報告数
(過去8年間) |