■2017年 第38週(9月24日現在)のレジオネラ症感染者数
国立感染症研究所の感染症発生動向調査週報(IDWR速報データ)
第38週の速報によると1,228名の感染者が報告されました。
(グラフ@参照)※別ページで表示(PDF)
昨年(2016年)の同週は1,054名で、16.5%増えています。
今週の報告数は、先週とほぼ同数の40名でした。(先週より1名減)
(グラフD参照)※別ページで表示(PDF)
昨年は第39週から急激に増加しましたが、今年はどのように推移していくでしょうか?(第39週67名〜第40週72名〜第41週63名)
ピークが過ぎた感はありますが、水を利用する施設や設備の管理者の皆様には、予断を持たずに適切な衛生管理を続けて頂くようお願いいたします。
紅葉前線の話題がテレビで取り上げられるようになり、温泉につかりたくなる季節になってきました。
週末や連休には、利用客が急激に増えることがあります。
浴槽水の管理を塩素系消毒剤でしている施設が多いと思いますが、一度に多くのお客様が入浴されると、消毒効果が落ちることも考えらるので、残留塩素濃度の計測は法令等に従って適切に行い、異常があれば、すぐに対応できるようにしましょう。
また、普段よりも浴槽内の汚れが多くなることも考えられるので、営業終了後の清掃時には、汚れが着きやすい箇所を考えて、入念に洗浄したり、消毒するように心がけましょう。
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このページのグラフは、国立感染症研究所(NIID)が公表する感染症発生動向調査週報(IDWR)のデータに基づき、協会が作成したものです。
※それぞれのグラフをクリックすると大きなグラフがご覧になれます。
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入浴施設では、ろ過装置を含めた配管の定期的な洗浄(専門の業者に委託することが多いと思います)と施設の担当者による日常の清掃・消毒の実施が、レジオネラ症をはじめとする感染症の対策には不可欠であり、また、衛生的な状態が保たれていることを確認するための水質検査も大切です。
銭湯やスーパー銭湯などの入浴施設、ホテル・旅館のお風呂を管理される方は、衛生管理を十分に行い、万全の体制でお客様をお迎えできるよう、お願いします。
また、お風呂がある高齢者施設も同じく、衛生管理の徹底をお願いします。
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見た目はもちろん大事ですが、目に見えない菌が潜んでいる可能性も考えながら、清掃や洗浄とともに消毒剤などを使うことも考えて頂きたいと思います。
日々の作業は大変かも知れませんが、清掃・消毒のポイントをしっかり押さえて行いましょう
過信は禁物です。これまで何事もなかったからこれからも大丈夫とは限りません。常に緊張感を持って衛生管理を行うようお願いします。
見た目はきれいでも、そこには様々な菌が生存していることもあります。単なる清掃だけでなく、滅菌・消毒という菌対策も是非、実施して欲しいものです。
また、日々の清掃・消毒・点検等の後には、その内容(箇所・時刻・数値など)を管理表などの書面に必ず残すようにしましょう。
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厚生労働省は、平成27年3月31日付けで「循環式浴槽におけるレジオネラ症防止対策マニュアル」について、厚生労働科学研究で最新の知見等が得られていること等を踏まえ、本マニュアルを改正するとの通知を出しました。
また、これまでのマニュアルとの比較一覧も作成されています。→ここをクリック **************************************************************************
営業者及び管理者の衛生管理に対する意識が高いか低いかで、施設の衛生管理状況は大きく変わります。
地域や団体、行政機関などが主催するレジオネラ対策等の講習会がある場合には積極的に参加して、最新の情報や知識を身につけ、日常の衛生管理を向上させましょう。
また、日常衛生管理が適切に行われていることを確認するために、レジオネラの検査も行いましょう。
なお、衛生管理を行う上で、薬剤や機械に頼りすぎないことも大事です。
どんなに良い薬剤や機械を使っていても、管理する人がその使用方法・メンテナンス方法等を正しく理解していなければ、意味がありません。
管理の知識を向上させましょう。最終確認は人の目・手で行いましょう。