■2018年 第14週(4月8日現在)のレジオネラ症感染者数
国立感染症研究所の感染症発生動向調査週報(IDWR速報データ)
第14週の速報によると、272名(前年同週319名・前年同週比14.7%減)の感染者が報告されました。 (グラフ①参照)※別ページで表示(PDF)
3月末(第13週・4月1日現在)時点で、感染地としての報告数が多いのは、神奈川県・富山県・愛知県で各11名となっています。
(グラフ⑥参照)※別ページで表示(PDF)
昨年の同週と比べて一番増加しているのは、富山県で9名増(昨年2名→今年11名)となっています。これに次ぐのは、新潟県で7名増(同2名→同9名)となっています。
逆に一番減少しているのは、茨城県で8名減(昨年10名→今年2名)となっています。次いで、東京都が7名減(同15名→同8名)となっています。
(グラフ⑦参照)※別ページで表示(PDF)
循環配管の洗浄は、条例等により定期的に行うこととなっている場合が多いですが、配管が古いため、むやみに洗浄すると配管が破損してしまうから、何とかならないかと言うことを聞くことがあります。
配管は経年により劣化します(材質・泉質・使用状況により劣化の状態は異なります)。古くなった配管(循環システム)を使い続けるには、定期的な洗浄・消毒に耐えられるように、部品を交換したり改修するしかないでしょう。
洗浄をしない(出来ない)理由を「配管が壊れるから」と言い続けるのは、筋が通らないと思います。
配管の改修には、それなりの(かなりの?)費用がかかると思いますが、不衛生な状態の配管を使い続けて、万が一、利用者の健康を害することがあっては、言い訳が出来ません。最悪の場合には、人命にかかわることも考えなければなりません。
こうした悩みを抱えている施設の方は、何が一番大切なのか、今一度、考えて頂きたいものです。
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このページのグラフは、国立感染症研究所(NIID)が公表する感染症発生動向調査週報(IDWR)のデータに基づき、協会が作成したものです。
※それぞれのグラフをクリックすると大きなグラフがご覧になれます。
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入浴施設では、ろ過装置を含めた配管の定期的な洗浄(専門の業者に委託することが多いと思います)と施設の担当者による日常の清掃・消毒の実施が、レジオネラ症をはじめとする感染症の対策には不可欠であり、また、衛生的な状態が保たれていることを確認するための水質検査も大切です。
銭湯やスーパー銭湯などの入浴施設、ホテル・旅館のお風呂を管理される方は、衛生管理を十分に行い、万全の体制でお客様をお迎えできるよう、お願いします。
また、お風呂がある高齢者施設も同じく、衛生管理の徹底をお願いします。
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見た目はきれいでも、そこには様々な菌が生存していることもあります。
見た目はもちろん大事ですが、目に見えない菌が潜んでいる可能性も考えながら、清掃や洗浄とともに消毒剤などを使い滅菌・消毒という菌対策も考えて頂きたいと思います。
日々の作業は大変かも知れませんが、清掃・消毒のポイントをしっかり押さえて行いましょう
過信は禁物です。これまで何事もなかったからこれからも大丈夫とは限りません。常に緊張感を持って衛生管理を行うようお願いします。
また、日々の清掃・消毒・点検等の後には、その内容(箇所・時刻・数値など)を管理表などの書面に必ず残すようにしましょう。
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厚生労働省は、平成27年3月31日付けで「循環式浴槽におけるレジオネラ症防止対策マニュアル」について、厚生労働科学研究で最新の知見等が得られていること等を踏まえ、本マニュアルを改正するとの通知を出しました。
また、これまでのマニュアルとの比較一覧も作成されています。→ここをクリック **************************************************************************
営業者及び管理者の衛生管理に対する意識が高いか低いかで、施設の衛生管理状況は大きく変わります。
地域や団体、行政機関などが主催するレジオネラ対策等の講習会がある場合には積極的に参加して、最新の情報や知識を身につけ、日常の衛生管理を向上させましょう。
また、日常衛生管理が適切に行われていることを確認するために、レジオネラの検査も行いましょう。
なお、衛生管理を行う上で、薬剤や機械に頼りすぎないことも大事です。
どんなに良い薬剤や機械を使っていても、管理する人がその使用方法・メンテナンス方法等を正しく理解していなければ、意味がありません。
管理の知識を向上させましょう。最終確認は人の目・手で行いましょう。