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戸倉上山田温泉の6宿泊施設で排水不適切―県が調査/長野

 2009年8月26日(水)付の信濃毎日新聞は、下水道接続率が低い千曲市戸倉上山田温泉の旅館やホテルで、県長野地方事務所が本年度、水質汚濁防止法に基づく抜き打ちの立ち入り調査を11施設で行い、6施設の排水方法が適切でないと判断、改善計画を出すよう指示していたことが25日分かった、と伝えた。
 6施設のうち2施設は、厨房(ちゅうぼう)や洗濯機からの雑排水をまったく処理せずに側溝に流していたという。
 同温泉の排水が流れ込む荒砥沢(あらとざわ)川は、同市の水質調査で大腸菌群数が県基準値を大幅に上回るなど汚濁が問題視されている。長野地方事務所によると、同温泉への抜き打ち調査は水質改善へ向けた異例の対応としている。
 雑排水処理をまったくしていない2施設以外の4施設のうち、1施設は本来はし尿しか処理できない単独浄化槽で雑排水も処理。別の2施設は、油は除去できるが雑排水は適切に処理できない設備(グリストラップ)を使っていた。もう1施設は合併浄化槽を使用していたが、保守点検が不十分だったという。
 同事務所が改善計画を指示した6施設のうち、これまでに期限を迎えた4施設が計画を提出。うち2施設は下水道に接続する計画を立て、合併浄化槽を使う施設は保守点検の強化を挙げた。ただ、残る1施設は単独浄化槽の機能を高めて雑排水を処理するとしたため、同事務所は「認めることは難しい」としているという。
 千曲川左岸の戸倉上山田温泉地区は2001年度に下水道が敷設された。千曲市は条例で敷設後3年以内の接続を義務付けているが、同地区の旅館やホテルの大半が資金難などを理由に未接続だという。
 同事務所は同温泉の計32施設で抜き打ちの立ち入り調査を行う方針。下水道に接続せず、合併浄化槽を使っている戸倉上山田温泉のある旅館経営者は「経営が厳しく、昨年から利益が少ない月は従業員の給料が遅配になっている。下水道に接続したいのはやまやまだが…」としているという。
 同事務所は「本来は下水道にするのが筋だが、強制する権限がない」とする。下水道接続を指導する市下水道課は「どの施設の排水がどの程度汚れていて、どんな措置が現実的か、市と県で情報を共有し、連携して対応していく必要がある」としているとのこと。
ニュース資料:2009年(平成21年)8月26日(水) 信濃毎日新聞


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