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串間の施設基準値2〜16倍、運営休止/宮崎

 平成24年(2012年)4月7日(土)付け読売新聞は、串間市は6日、同市本城の温泉宿泊施設「串間温泉いこいの里」の温泉水から、国の基準値(100ミリ・リットル当たり10個未満)の2〜16倍のレジオネラ菌を検出したと発表した、と伝えた。
 運営する指定管理者は昨年9月の検査で把握しながら、保健所への報告を怠っていた。健康被害の報告はないが、市は当面の間、運営を休止する。
 温泉施設は串間市の所有で指定管理者のビルメンテナンス業・MKホールディング(宮崎市)が運営。昨年9月の検査で源泉をためるタンク2か所から100ミリ・リットル当たり20個と160個の菌を検出したという。
 県の条例で基準値を超えるレジオネラ菌を検出した際は保健所への速やかな届け出が義務付けられているが、同社は報告しなかった。
 タンクは消毒後、同10月の検査で基準値を下回る結果が出たが、同12月にはヒノキ風呂1か所から40個を検出したという。
 今月3日に同社が日南保健所に提出した年度末報告で菌の検出が発覚。
 同保健所は4日、温泉施設を立ち入り調査して、同社に再検査を指導した。
 串間市は福祉保健課に相談窓口(0987-72-0333)を開設して午前8時半〜午後7時に受け付ける。
 串間温泉いこいの里は1996年にオープンし、昨年の利用者は19万人だったという。

ニュース資料:2012年(平成24年)4月7日(土)読売新聞