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散水用ホース(ガーデンホース)はレジオネラ属菌による潜在的な健康リスクに/アメリカ

 一般的な散水用ホース(ガーデンホース)は使用中に人が吸入可能な大きさ(10μm以下)のエアロゾルを生成する。人間が吸い込むエアロゾルにはレジオネラ菌が含まれ、レジオネラ症やポンティアック熱の原因になることがある。これらの病気の臨床例は散水用ホースの使用に関係している。
 ホースのある環境は、水温上昇と水の停滞によってバイオフィルムが形成され、レジオネラ菌と自由生存アメーバ(FLA)の成長に対して相互作用し最適となる。
 そして18か月以上使用した2つのタイプの散水用ホースからFLAおよびレジオネラ菌の検出に関するデータが示され、アメーバの密度とレジオネラ菌の密度の間にはプラスの相関関係が存在していた。ホースで確認されたレジオネラ菌の密度は、他の状況で発生した時に報告されたものに類似していた。
 したがって、散水用ホースのエアロゾル粒子の吸入による影響を受けやすい使用者には健康上のリスクがあることが判明した。

資料:2014年7月30日(水)付 American Chemical Society/Environ. Sci. Technol., 2014, 48 (17), pp 10456-10464