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みなかみの旅館 レジオネラ症で肺炎/群馬

 2011年11月26日(土)付の読売新聞によると、県衛生食品課は25日、みなかみ町綱子の温泉旅館「別亭 やえ野」に宿泊した大阪府交野市の60歳代男性が、レジオネラ症による肺炎を起こし、その後死亡したと発表した、と伝えた。
 県利根沼田保健福祉事務所が調べたところ、同旅館の循環式浴槽の湯から、県旅館業条例で定める基準の1,800倍のレジオネラ菌が検出された。
 県は25日から同旅館を4日間の営業停止処分にした。同旅館は7日から営業を自粛している。
 同課によると、男性は10月18日、同旅館に1泊。同26日頃から熱やせきが出始め、同28日に大阪府内の病院でレジオネラ症による肺炎と診断され、入院した。男性は11月6日に死亡した。
 浴槽から検出された菌と、男性が感染した菌の遺伝子パターンが一致し、同旅館を感染源と特定した。
 ただ、死因については、同課は「レジオネラ症によるものかどうかは確認できない」と話している。
 同条例では、濾過(ろか)器を1週間に1回以上洗浄することや、消毒装置の適切な管理などを定めている。
 しかし、同旅館は洗浄などの回数が著しく少なく、同条例の基準を満たしていなかった。
 同課は「衛生管理が不適切だった」と指摘している。
 同旅館は、敷地内に四つの離れ家を構え、それぞれに露天風呂を備えている。町内では比較的高級な温泉旅館だという。
 同旅館の従業員は「代表者がいないので答えられない」と話している。
 今回の事件を受け、県では県内の旅館や公衆浴場などに対し、文書で入浴設備の洗浄と消毒の徹底を呼びかけるとしている。

ニュース資料:2011年(平成23年)11月26日(土)読売新聞