トップページ水に関するニュース

水に関するニュース


利根川水系の原因物質が判明

 平成24年(2012年)5月24日(木)にNHKニュースは、利根川水系の水道水から、国の基準を超える化学物質のホルムアルデヒドが検出された問題で、原因となった主な物質は、川に排出された「ヘキサメチレンテトラミン」という化学物質だったことが分かったと、伝えた。
  この問題は、利根川水系の千葉、埼玉、東京、群馬の各自治体が管理する浄水場の水道水から、国の基準を超えるホルムアルデヒドが検出され、一時、断水などの影響が広がったものです。
 ホルムアルデヒドは河川の原水からは検出されていないことから、厚生労働省は、原因となる別の化学物質が浄水場で塩素と反応して発生したとみて、原因物質の特定を進めていました。
 その結果、流域の浄水場で採取された水から、「ヘキサメチレンテトラミン」と呼ばれる化学物質が検出され、この水に塩素を加えるとホルムアルデヒドが生成されたということです。
  このため、厚生労働省は原因となった主な物質はヘキサメチレンテトラミンとみています。
 また、これまでに検出された濃度から、利根川水域に流出したヘキサメチレンテトラミンの量は全体で0.6トンから4トン程度と推定されるということです。
 この物質を年間1トン以上扱っている事業所は、埼玉県に2か所、群馬県に3か所の合わせて5か所あり、厚生労働省と環境省はそれぞれの県に対し、25日にも立ち入り調査するよう求めました。

ニュース資料:2012年(平成24年)5月24日(木)NHKニュース