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PCB:米子市公会堂の敷地内に 汚染水1.8トン流出、工事影響も/鳥取

 2013年(平成25年)4月12日付け毎日新聞は、耐震化工事中の米子市公会堂(同市角盤町2)の敷地にある旧ポンプ室にたまっていた水から有害物質のポリ塩化ビフェニール(PCB)が検出された、と伝えた。
 11日発表した市教委によると、水質検査では1リットル中0.002ミリグラムの濃度で、水質汚濁防止法の排水基準0.003ミリグラムを下回ったが、検査前に汚染されたたまり水約1.8トンを下水処理場につながる排水溝へ流出させてしまったという。
 市教委は12、13の両日、旧ポンプ室周辺の6カ所で土壌、水質に関するボーリング調査を実施する。
 調査結果によっては、調査範囲の拡大や工事自体への影響もあるという。
 PCBは、旧ポンプ室で見つかった1965年製のトランス(変圧器)の絶縁油に使っていたらしい。
 今年2月25日、旧ポンプ室の機器撤去のため、たまり水約1.8トンを排出。
 水没状態で見つかったトランスの製造年代からPCBを含む可能性があったため、4月8日に残ったたまり水を検査した。
 平木元基・市教委事務局長は「この段階では人体への影響は考えにくい」と説明している。
 公会堂は1958年4月に完成。旧ポンプ室は1962年ごろ鑑賞用の池の水を循環させるため建設され、1994年ごろまで使用された。
 たまり水はその後、停止した循環パイプを伝って池から流入したらしい。

ニュース資料:2013年(平成25年)4月12日(金)毎日新聞