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最近、当協会の会員でないにもかかわらず、あたかも会員であるかのような記載をホームページに掲載している団体・企業がありますが、当協会とは一切、関係ありませんので、ご注意下さい。なお、当協会の会員については、本ホームページの「会員紹介」ページをご覧下さい。万博噴水ショー再開へ、精緻検査では菌検出されず…専門家「菌の制御は難しいので定期的に検査を」/大阪
2025年(令和7年)6月21日(土)付け読売新聞は、大阪・関西万博の会場南側にある水場「ウォータープラザ」でレジオネラ属菌が検出された問題で、日本国際博覧会協会(万博協会)は20日、安全性の判断に適した別の検査を実施した結果、健康被害を引き起こす菌は検出されなかったと発表した、と伝えた。危険性は低いと判断し、現在は中止している噴水ショーの早期再開を目指す方針を示したという。
人工島・ 夢洲(ゆめしま)(大阪市此花区)の周囲から海水を引き込んでいるウォータープラザでは4日、指針値の20倍のレジオネラ属菌を検出。万博協会は同日から噴水ショーを中止し、配管の清掃などに取り組んでいたという。
万博協会によると、先月30日と6月3、7日に採取した海水を5~7日程度の期間を要する「培養法」検査で調べたところ、いずれも検出が可能な最小値を下回っているとの結果が出た。
当初に実施した「生菌PCR法」検査はすぐに結果が出る一方、別の細菌などにも反応するため、当初に検出されたのはレジオネラ属菌ではなかった可能性もあるという。
レジオネラ属菌の一部は、菌を含む細かいしぶきを吸い込むことで感染し、肺炎などを引き起こすリスクがある。万博協会が今回の結果を踏まえて専門家に意見を聞いたところ、噴水ショーで肺炎を引き起こす可能性は極めて低いとの見解が示されたという。
万博協会によると、海水を循環させるための管に不具合があり、水質が悪化しやすい状態になっているとして、ポンプの新設を検討する。岐阜大の永井宏樹教授(細菌学)は「レジオネラ属菌は配管などで増えやすく、過去の事例から制御するのは難しい。万博協会は今後も定期的に検査を続け、結果をきちんと公表していくべきだ」と指摘しているとのこと。