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レジオネラ症アウトブレイクは、7例の確定症例を報告/カナダ

 カナダ東部の大西洋に面するニューブランズウィック州の保健担当者は8月1日、グレーター・モンクトン地区でレジオネラ症アウトブレイクにより、7月に7件の重症肺炎の症例が確認されたと発表した。
 2日には、新たに2つの重症肺炎の症例が確認され、感染者は9人になったが、その大多数が入院している。自然水域と大型空調ユニットなどの人工給水システムの両方でレジオネラ菌の発生源を調査しているが、まだ特定には至っていない。
 保健当局は、感染者全員がグレーター・モンクトン地区で暮らしているか働いていて、また過去1か月以内に感染しているため、9つの症例が全て関連していると考えている。
 9月5日、さらに感染者が確認され、総数が16人になった。死亡の報告はない。モンクトンの大規模な建物にある冷却塔がアウトブレイクの感染源として確認された。冷却塔は8月13日に閉鎖され、消毒されている。担当医は記者会見で、冷却塔は消毒されているので、感染源の場所を知らせることは「市民には利益がない」として、明らかにしなかった。
 「冷却塔はほぼ1か月前に処置しており、問題は解決したと確信しているが、確実なものにするため追跡調査を続けている」と述べた。
 感染した16人のほとんどが入院しており、一部は集中治療を受けている。感染者の年齢は、30代半ばから80才までの範囲に及ぶ。ほとんどは、既存の病状があったという。

資料:2019年8月1日(木)、2日(金)付 CBC News、9月5日(木)付 CBC News