■2017年 第13週(4月2日現在)のレジオネラ症感染者数
国立感染症研究所の感染症発生動向調査週報(IDWR速報データ)
第13週の速報によると289名の感染者が報告されました。(グラフ@参照)
昨年(2016年)の同週は258名で、12.0%増えています。
九州地方8県の2007年以降の報告数の推移について見てみましょう。
(九州地方の報告数推移のグラフはここをクリック)
福岡県は、九州で人口が一番多く感染報告数もそれに比例して2003年以降一番となっています。ただし、人口に対する感染報告数は一番ではありません。2014年以降3年連続で増加し、昨年は初めて50名を超えています。
佐賀県は、全国でも少ない報告数が続いていおり2014年の8名が過去最多で、昨年は3名でした。
長崎県は、一昨年(2015年)過去最多の15名でしたが、昨年は微減しています。
熊本県は、一昨年(2015年)に初めて20名を超え、昨年は大幅に増加して43名となっています。
大分県は、2012年から3年連続で増加し2014年に19名になりましたが、一昨年(2015年)には1名に減少しました(昨年は13名)。
宮崎県は、集団感染が起きた2002年(37名)以降、少ない報告数を維持しており、2014年に2ケタ(13名)を記録したものの、昨年は全国で一番少ない1名でした。
鹿児島県は、2014年に12年ぶりの2ケタ(11名)の報告数があった後、翌年には4名に減少したものの、昨年は過去最多の19名となっています。
沖縄県は、2014年に過去最多の20名になりましたが、一昨年・昨年と続けて11名となっています。
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入浴施設では、ろ過装置を含めた配管の定期的な洗浄(専門の業者に委託することが多いと思います)と施設の担当者による日常の清掃・消毒の実施が、レジオネラ症をはじめとする感染症の対策には不可欠であり、また、衛生的な状態が保たれていることを確認するための水質検査も大切です。
銭湯やスーパー銭湯などの入浴施設、ホテル・旅館のお風呂を管理される方は、衛生管理を十分に行い、万全の体制でお客様をお迎えできるよう、お願いします。
また、お風呂がある高齢者施設も同じく、衛生管理の徹底をお願いします。
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見た目はもちろん大事ですが、目に見えない菌が潜んでいる可能性も考えながら、清掃や洗浄とともに消毒剤などを使うことも考えて頂きたいと思います。
日々の作業は大変かも知れませんが、清掃・消毒のポイントをしっかり押さえて行いましょう
過信は禁物です。これまで何事もなかったからこれからも大丈夫とは限りません。常に緊張感を持って衛生管理を行うようお願いします。
また、日々の清掃・消毒・点検等の後には、その内容(箇所・時刻・数値など)を管理表などの書面に必ず残すようにしましょう。
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厚生労働省は、平成27年3月31日付けで
「循環式浴槽におけるレジオネラ症防止対策マニュアル」について、厚生労働科学研究で最新の知見等が得られていること等を踏まえ、本マニュアルを改正するとの通知を出しました。
また、これまでのマニュアルとの比較一覧も作成されています。→
ここをクリック
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このページのグラフは、国立感染症研究所(NIID)が公表する感染症発生動向調査週報(IDWR)のデータに基づき、協会が作成したものです。
※それぞれのグラフをクリックすると大きなグラフがご覧になれます。
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@ 年度別レジオネラ症例数
(1999年以降) |
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A レジオネラ症報告数・月毎累計
(過去8年間) |
B 月別レジオネラ症報告数
(過去8年間) |
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C レジオネラ症報告数・週毎累計
(過去8年間) |
D 週毎レジオネラ症報告数
(過去8年間) |
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営業者及び管理者の衛生管理に対する意識が高いか低いかで、施設の衛生管理状況は大きく変わります。
地域や団体、行政機関などが主催するレジオネラ対策等の講習会がある場合には積極的に参加して、最新の情報や知識を身につけ、日常の衛生管理を向上させましょう。
また、日常衛生管理が適切に行われていることを確認するために、
レジオネラの検査も行いましょう。
なお、衛生管理を行う上で、薬剤や機械に頼りすぎないことも大事です。
どんなに良い薬剤や機械を使っていても、管理する人がその使用方法・メンテナンス方法等を正しく理解していなければ、意味がありません。
管理の知識を向上させましょう。最終確認は人の目・手で行いましょう。